[お問い合わせ]営業時間/10:00~17:00
0120-005-633

2022年06月27日(月)

年金減額 -生活負担-

2022年度の年金額が6月15日から始まります。
支給額は前年度に比べて0.4%減りました。
年金額が下がった理由は、令和2年度からの平均実質賃金が減ったからです。

金額ベースでは、厚生年金のモデルケース(夫婦二人)で
月額が21万9593円と 前年度に比べて903円減りました。

昨今の物価上昇の中で年金支給額が減ることは、年金生活者の生活は厳しい状況です。

現在 老齢基礎年金の受給者は約3300万人
個人消費や景気に与える影響も大きくなります。

来年以降も、物価上昇が続きそうですが、年金はそれに見合うだけ増えるわけではありません。
「マクロ経済スライド」と言う名前の、年金減額制度が導入されているからです。

注)マクロ経済スライドとは物価や賃金が上昇した場合、
本来はそれに対応して増加する年金給付自動的に抑制するための仕組みです。

つまり「年金減額システム」

その抑制率の事をスライド調整率といい、当面の間は0.9%程度になります。
物価上昇が続いた場合、毎年実質で0.9%生活を切り詰めなければいけないということです。

実際、すでに年金生活をしている人に何ができるでしょうか?

現役のうちから、年金が減額されても生活できるような私的年金計画を立てましょう。

※日本総合研究所 主席研究員の西沢和彦氏によれば
マクロ経済スライドは実に迂遠でわかりにくい
ネーミングも何を意味しているのかわからない。
国民の心理的抵抗や社会的混乱を回避するために編み出されたものだとコメントしています。

関連記事

コラム115「人口二極化 -国勢調査-」を公開致しました。

コラム96「ブランド -ステージシリーズ-」を公開致しました。

コラム72「猛暑-エアコン-」を公開致しました。